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コラム「音楽の浅読み」第2回『ビッケブランカ』-おもひでひとつ大人になって去年のことは忘れませんか-

 久しぶりの更新です。日々興味を持ったアーティストについて、独自の私見とアーティストの思い出を語るというコラム、

音楽の浅読み

 第2回は次代のJ-POPシーンを担うシンガーソングライター『ビッケブランカ』さんです!

【ビッケブランカについて】

・ビッケブランカ

 2014年アーティスト活動開始。所属するレーベルはavex traxで、公式ファンクラブ「French Link」を運営している。2018年には、テレビ東京系列アニメ「ブラッククローバー」のオープニングテーマに「Black Rover」を書き下ろし、2020年には同アニメ作品に「Black Catcher」をリリース。Youtubeの再生数は6900万再生を誇り、国内外問わず、多くの支持を集めている。2022年10月には、「1年に1度ファンと集まることができる場所」と位置付けて主催したライブ「RAINBOW ROAD -軌-」をとり行い、2024年5月には第3回となる「伝の章」を開催。初の対バン形式で開催され、「moque」「緑黄色社会」「絢香」を招き、盛大にとり行われた。

 私がビッケブランカさん(以下ビッケさん)と出会ったのは、大学1年生の頃でした。私の音楽観は1歳上の姉によく影響を受けていたのですが、ビッケさんもその1人でした。当時はコロナ禍に突入した直後で大学入学と被ってしまったこともあり、気持ち的にも滅入ってしまうような時期だったことを覚えています。そんな時に姉の紹介で知ったのがビッケさんの音楽でした。

 初めて聴いた時は、正直あまりハマらないかな?というのが第一印象でした。ただ私は、一見で結論を決めてしまうのは勿体ないと思ってしまう性格であったこともあり、更に数曲を聴いてみることにしました。そこであることに気が付きました。『あれ…この人の音楽って何種類あるの…』。そうです。ビッケさんの特徴の1つでもありますが、この方の音楽はハイテンションなものから、静かなバラード、全ての歌詞が外国語の曲から、シティーミュージックのような曲まで、実に多様性に富んでいるのです!一見で自分の好きな曲調ではないからと言って、他の曲の可能性を危うく捨ててしまうところでした…。この魅力に気付いた後は、耳が腐るほど色々な曲を聴き続けました。そして、ライブにも3度ほど行かせていただくほど、今ではビッケさんの音楽無しでは生きていけない身体になってしまいました…!

【ビッケブランカの魅力について】

 ビッケさんの魅力はその音楽性や歌声、世界観だけではなく、人柄やライブパフォーマンスなど多岐に渡ります。私の考えるビッケさんの魅力について深堀りしていこうと思います!

ビッケブランカの魅力その①『抜群の音楽性と世界観、それに華を添えるリリックの魅力』

 ビッケさんの魅力といえば何といってもその音楽性にあると思います。個人的に音楽性の豊かさについては他のアーティストより群を抜いているとも思っています。その音楽性の高さから作られる数々の楽曲は、曲調やジャンルを越えて、様々な世界へと誘ってくれます。ただ、そんな世界観もどこかで繋がっているのでは?と思うことがよく見られます。例えば『ウララ』という曲と、『ポニーテイル』という曲。どちらも「春」がテーマの楽曲ではありますが、曲調は異なります。『ウララ』はアップビートで陽気な曲であり、反対に『ポニーテイル』はゆったりとした進行で語りかけるような優しい曲で対照的です。ただ、歌詞を比較すると、アップテンポな『ウララ』が別れを予期させるような歌詞であり、一方バラード寄りにも聴こえる『ポニーテイル』では、これから先の愛を約束するような歌詞にも聴こえてきます。どちらかというと曲調で言えば反対では?と思ってしまいますが、ここがポイントだと私は考えます。別れは『明るく』これまでの思い出をプラスに捉えられるように。反対に出会いやこれから先の2人の未来は永遠に続くように、『ゆったりとした時が流れていく』ことをイメージさせているのではないのでしょうか。このような心憎い仕掛けをしてくれるあたりが本当に魅力的ですよね。また、この2曲は実は同じ世界線であり、曲の主人公が取った選択によって運命が変わった先に、これらの楽曲があるという見方はできないでしょうか?聞き手によって様々な答えを用意してくれる魔法のリリックには脱帽です…。そんなビッケさんですが、曲はすぐに思いつくが歌詞についてはいつも悩ましいそうです…。嘘つけ!って思います笑

ウララ

ウララ

ポニーテイル

ポニーテイル

ビッケブランカの魅力その②『ライブパフォーマンスと人柄』

  ビッケさんはその音楽性に引けを取らず、かなり独特な感性をお持ちの方だなと思います。それはライブのMC中によく垣間見ることが出来ますが、そんな人柄に負けず劣らずライブパフォーマンスは圧巻の一言です!音源で聴く歌声とライブでの歌声に一切の乖離はなく、むしろライブの歌声が音源に勝っているくらいです!

  ビッケさんのライブでいうと、毎回の恒例行事の様なものがあります。例えば『Want You Back』という楽曲では、最後の『Booyakasha!』という歌詞を会場全体で声を合わせて発声するのですが、何が気に入らないのか毎回やり直しさせられます笑笑

  他にも先程も出た『ウララ』という楽曲でも、大サビ前のメロディーを長めにとって、余韻に浸りながら観客と目線を合わせて手を振ってくれたりする時間もあります。こういう遊び心やファンサービスをしてくれるところは、ビッケさんの魅力のひとつと言えそうです!

Want You Back

Want You Back

ビッケブランカの魅力その③『その人に合った励ましをくれる楽曲たち』

  ビッケさんの楽曲は様々な曲調やジャンルを越えて様々に存在することをお伝えしましたが、その楽曲たち全てに言えることとして、どの曲もどんな人に対しても響くような曲になっていると思います。あまり語彙力が無くて良さを上手く伝えられませんが、数ある楽曲の全てが全ての人に刺さるとは言いません。ただ、数ある楽曲の中でその人に合った励ましをくれる曲が絶対に存在します。これは断言できるビッケさんの魅力だと思います!

  私自身対人関係で悩んでいた時に救われた曲が2曲ありました。『Changes』と『Grate Squall』です。

  『Changes』の歌詞は本当にストレートです。『もっといいやつにいつかはなれますように』この歌詞からは、今の自分には余裕がなくて、いわゆる「良い奴」になることはできないけど、『いつかは』なれるように少しずつ前を向いていこうというメッセージを受け取りました。自分のペースで変わっていけばいいという歌詞に隠されたメッセージに心を救われました。

  『Grate Squall』はそんな前に進んでいく決意を固めた時に、背中を押してくれるような、そんな曲だったと思います。『だからこんな雨の日は 出かけようよ 出かけよう』この歌詞を聞いた時、真っ暗で雨が降っているような沈んだ気持ちに、一気に虹がかかったような気持ちになりました。この曲をライブハウスツアーの大トリで聞いた時、涙が止まらなかったことを思い出します。

  こんな感じに、あなたに合ったあなただけの励ましをくれる楽曲たちが必ずあります。

Changes

Changes

Great Squall

Great Squall

【企画・勝手にセットリスト】

 ここまで色々とビッケさんの魅力について語ってきましたが、もしライブに行くなら聞いてみたいと思う曲を勝手にセットリストとして組んでしまおうというのがこの企画です!それぞれの曲に一言コメントも付けるので、是非参考にしてみてください!(…おこがましいですが笑) ※ 文字量の都合上、10曲(うちアンコール3曲)に統一します。

革命:アニメのオープニング曲のように明るくアップテンポな1曲。ライブでの盛り上がりもひとしおです!

Black Rover:アニメ「ブラッククローバー」のOPでも有名な1曲。イントロのピアノで一気に世界観に引き込まれます。

ポニーテイル:コラム本編で書いたため割愛

蒼天のヴァンパイア:クラブのような縦ノリを具現化したような1曲。ライブでの盛り上がりは一番といっても過言ではありません。

アシカダンス:ピアノとの親和性が高いビッケさんの楽曲の中でも、最も聞き心地の良い1曲。

Slave Of Love:MVも可愛く、是非皆さんに知ってもらいたい1曲。失恋の辛さを監獄に捕らわれた囚人に見立てた秀逸な曲でもあります。

ファビュラス:筆者が最も好きな曲であり、MVも何度も見返しました。辛いことがあっても、「人生ファビュラス」の歌詞だけで全てがどうでもよくなります。

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Changes:コラム本編に書いたため割愛

Grate Squall:コラム本編に書いたため割愛

ウララ:コラム本編に書いたため割愛

【最後に一言~歌詞を添えて~】

 今回は次代を担うアーティスト「ビッケブランカ」さんについて取り上げました。ビッケさんの魅力はこのコラムでは書ききれない程にたくさんあるのですが、私の思う魅力が、少しでも多くの人に届いてくれたらなというささやかな祈りを込めて今回のコラムは終わろうと思います。次回はHIPHOP界のレジェンド『漢 a.k.a. GAMI』さんと、リリカルなリリックセンスで人々を魅了するラッパー『GADORO』さんの2人から読み解く、HIPHOPの世界について取り上げます。ご期待ください!!!

『人生 Fabulous 今までの僕なんていなかったかのように』

                            ファビュラスより